車歴:GB250クラブマン
それでは少しずつ紹介していきます。
初めに買ったのはコレ。
手に入れたのは地方から上京したばかりの1993年。
きっかけは渋谷でフルカスタムのSRを見たこと。
それまで見たことも聞いたこともなかった「カフェレーサー」。
そのカッコよさは、まさに衝撃的でした。
とはいえ、貧乏学生に車検ありのSRは高嶺の花。
残る選択肢はGBオンリー。
情報誌とにらめっこして安い中古車を探し、学生ローンで購入しました。
(親にはバイクは危ないと禁止されてましたが、学生寮に入っていたのをいいことに親に黙って買っちゃいました。 )
GBはSRのように英国車風にするのもありですが、1960年代のホンダのGPレーサー風にするとやたらとカッコよくなるんですよ。
これはcasastaffというショップの作ですがヤバ過ぎでしょ?
このイジり方は逆にSRにはできない芸当ですし。
これが当時のGPレーサーそのもの(RC162)ですが、どうですか?
かなりいい線いってますよね。
なんだか400よりこっちの路線の方が楽しそうな気もしてきたなぁ。
一度仕上げちゃえば維持費も安いし。
う~ん。
それはさておき(笑)
実際に所有してみて、GBの良かったところは・・・
僕にとっては、何といってもアイドリング中の姿が最高でした。
キーを回した瞬間から、ガソリンタンクがブルブルブルブルッ!と震え出すんです。
まるで生き物のように。
まあ、エンジンの振動をラバーマウントで逃がしてるだけなんですけどね。
ただ、僕にはGBが「早く走ろうぜ!」と訴えてるように感じられて、毎回感動してました。
あとは・・・
初めてのバイクですからね。
何もかもが楽しくて仕方ありませんでした。
そういえば尾崎豊が Driving All Night のビデオクリップで乗ってたのもGBでしたね。
そうそう、だんだん思い出してきました。
最高出力30馬力とけっしてパワフルなエンジンではありませんが、乾燥130kgの軽量な車台にホンダならではのニュートラルなハンドリングがあいまってとても気持ちよく走ることができるバイクでした。
小排気で頻繁に必要になるギアチェンジも「上手く走らせる楽しさ」を感じられる要素でしたし、大してスピードが出ないからこそできる「アクセル全開時間の長さ」もなかなかの快感でした。
「使い切ってる感」って何気に満足度が高いんですよね。
あえて不満を挙げるなら?
友人のSRと並べると、どうしても車格の小ささを感じたことぐらいでしょうか。
こんな風に大満足のGBでしたが、別れは突然やってきました。
無知だった僕は最高速チャレンジでタコメーターの針がレッドゾーンに突入しても、ずっと全開のまま。
そのうちエンジンから「カラカラ」と音がし始めましたが、それでも無知なので平気で乗り続け、ある日、信号が青になってスタートダッシュをきめようとした瞬間。
爆音!とともに足元から白煙が。
・・・折れたコンロッドがクランクケースを突き破ってました(血涙)
その時の気分はまさにこんな感じ。
こうしてGBはわずか2か月ほどで僕の元を去っていきました。
始まったばかりのローンを残して(号泣)